2011年2月16日水曜日

わかりやすく説明できませんでした

30年後の医療の姿を考える会主催のシンポジウムに基調講演者として参加してきました。

おそらく、講演として良かった点は、40分という与えられた時間で講演を終えることができた点だけで、肝心のわかりやすく説明するという点では失敗してしまいました。シンポジウム全体としては大盛況で、関係各位の努力が実った形ではありましたが、私の講演そのものは、今1つ、2つ、いや今3つといったところでした。

こういうことは工夫の積み重ねがものをいうはず、とすれば、おそらく、根本的な敗因は、私がこれまで他者に伝える価値のある知見を見出すことにほとんどのエネルギーを使う一方で、いかにしてその価値ある知見が他者に伝わり得るのかについてエネルギーを使ってこなかったことだということになるでしょう。ひとまず社会科学者的対策として、ある説明がわかりやすく、別の説明がわかりにくい根拠を尋ねる習慣を導入したいと思います。反省。

唯一救いだったのは、当日のパネリストに1人であった柳田邦男さんが、私の説明のまずさにもかかわらず、ポイントを良く掴んでくださったことでした。

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